我思う故に我あり。我が信念永久に褪せる事なく輝き続けるはずであった。
しかし暗黒の丘。見果てぬ先。頂は見えど天かける橋を失いせし。
我が心再び闇に帰さん。我思う光とは偽り。もはや真実に到達することは無いであろう。
しかし黄泉の道は遠い。生くる者は生きなければならない性を持つ。
しかし道は無い。見えぬ道を自分で引かねばならぬ。暗黒の断崖において光無き者が先に進む事ができるのか。
我は影。光失えど抜け殻は存在せし。ただ闇に溶けるのを待つべきか、跳ぶべきか。
我は影の道を進もう。もはや寸先すら暗闇であろうとも。
そして望まぬ。光を望めば闇も芽生える。我は影。絶望を超えようとも先は暗闇。
幸福は偽りなり。信ずる事はもはや止めよう。裏切りこそ絶望なり。
我は望もう。もはや我が道に障害がないことを。そして消えよう。歴史の表に立つことは諦め影らしく消えよう。