この鼓動が止まればいいのに。
息をしなくなればいいのに。
俺を受け止められる人はもういないと分かるから。





22時48分。今私は卑怯者だと思います。
話す気力も立ち上がる力も失っていました。しかしゆうに会いたかった。もう、頼れるものがなかったから、無い気力全てを振り絞ってサークルと飲み会に出ました。
笑わなきゃいけない。距離が遠い人には苦悩を見せたくないので愛想笑いをする。悩みを知られたくないから。
そしてサークルに出た。
昼よりはマシだった。考えなければ食べ物は喉を通るようだった。そう言う点ではうるさい飲み会に感謝している。
でも私はふと思ってしまった。友達を望むゆう。しかしどこまでが友達なのだろうと?
もうゆうには触れてはいけないと思ったから避けていた。
しかし擬似的にとは言え手を繋いだりしていられればホッとした。
あまりにも大きな穴過ぎて埋めるには時間がかかる。だからこそ、一時でいいから砂を戻して欲しい。ただそれだけで私はゆうに触れたかった。


こんな私は卑怯者だと思う。世間にどれだけ罵られようが今の私にはこれで時を繋いで行くしかない。
私は今生まれて初めて自分のために行動している。
そうでもしないと心が壊れるから自衛の手段として。